バスを降りてお土産屋さんが並ぶ門前の急な坂を上がりましたが、降りて来る車も先が進まず、その横を上がる人も多くて狭い坂道は渋滞。カフェちゃんが途中から車が通らない道へ案内して下さってホッ。多くの人でにぎわうお店の中の一つに入ってお茶してひと息つきました。
いよいよ清水寺です。今回京都で一番行きたかったところと言ってもいいかもしれません。

清水寺仁王門です。

本堂のすぐ横で多くの人が集まってにぎやかなところがあり見てみると、鉄の大小の杖と高下駄が置かれてあり(力試しだそうです(笑))、それがなかなか持ち上がらず、みんな声を上げていました。
カフェちゃんと私も小さい杖で早速挑戦!見た目はそんなに重そうに見えず、持ち上がるかと思ったらこれが相当重かった!調べてみると小さい杖は14kgだそうですが、それよりも重く感じました。「重かったですよね~」と笑いながら次のところへ。

行列ができているところへとりあえず並んで何かと思って見てみると、あったのは“出世大黒天像”。お賽銭を入れてしっかり拝んで清水の舞台へ向いました。



来ました、清水の舞台!
目の前に広がる景観はとてもきれいでした。

中学の修学旅行で行ったところの記憶…この清水の舞台と二条城の入口の門、そして母と祖母、自分にお土産に扇子をどこかで買ったこと(笑)
来られた~と思いながら周囲の光景を見回しました。この時、長い棒の先にデジカメをつけて撮影している人達が何人かいました。何をしているのかと思ったら自撮りしていたんですねぇ。初めて見てビックリ!




靴を脱いで本堂に上がると観音様の前に座り大きい棒で大きい鐘を叩き手を合わせることができます。ここでも行列ができていましたが、私達も並んで鐘を叩きました。

家では拝む時に“りん”を叩きますが、両手も回らないほどの大きな鐘を叩くのは初めて。
できるかなと思っていたのですが、ちゃんと叩くことができてカフェちゃんが「いい音が響いてたよ」と言って下さってホッ。
心が落ち着くようでした。



清水寺の境内は修復中で残念ながら三重塔は見ることができませんでしたが、本堂から同じく修復中の奥の院前の通路を通って先へ進みました。

その通路から見た清水の舞台です。
初めてここから見た清水の舞台は圧倒されるようでした。
子安塔です。
朱色の塗りがきれいな建物で、清水の舞台から見た時にも木々の緑の間から一段と朱映えて見えました。

ここでも思ったこと。寺院などの建物によく朱色が使われているなということです。この前に行った平安神宮、途中でバスの中から見た八坂神社、清水寺の仁王門、そして子安塔。
何か理由があるのかと調べてみると…

○「朱(しゅ)」は神社の鳥居などに着色されている色で、古代からの代表的かつ高級な赤色顔料。
朱色は、魔力に対抗する色ともされていて、古代の宮殿や神社仏閣に多く用いられている。朱の原材料は水銀=丹で、これは昔から木材の防腐剤として使われてきた。

とありました。


子安塔の横をちょっと入ると、清水寺の全景を正面から見ることができました。

修復中のところがあってそこを見ることができなかったことは残念でしたが、この光景には本当に感激しました。ちょっと大げさかもしれませんが夢みたい、そう思ったくらい素晴しい光景でした。

坂を下ると見えてきたのが“音羽の瀧”。
かなり長い列ができていたので、ここは見るだけにしました。

清水の舞台を下から見ると、釘を使わずに組み立てられている様子がよくわかり、カフェちゃんとも「すごいですねぇ」と見上げました。



この時、夕方5時頃。

沈みかけた太陽がまぶしく京都タワーや建物を照らしている光景がきれいでした。
「景観を守るために高い建物が建てられていない」ということをカフェちゃんが教えて下さって改めて見てみると、それがよくわかりました。
行きの坂道を上がる時、千枚漬がおいしくて有名なお店(大安)や七味専門のお店、ここでしか買えないお菓子が売られているお店など、カフェちゃんが教えて下さっていましたので、帰りはお店を見たりお土産を買いながら坂道を降りました。

大きな通りまで出てバスに乗って旅館に戻ろうとしましたが、すぐに来そうになかったので、歩いてもそんなに距離はなかったよね、と歩くことにしました。
渋滞もなくなって人も少なくなったねと話していたのですが、八坂神社に近づいてくるにつれて人が多くなり、八坂神社前の四条通りへ向う道は多くの人でごった返していました。
最初はホテル宿泊で外で食事をしようということにしていたのですが、これだけの人がいると入れるお店もなかったかもしれないと、料理旅館にしてよかったと話したくらいでした。